読み書き苦手な子供のスクール“KIKUTA”開講に込める想い 菊田史子 “機器も駆使して楽しく学ぶ”読み書き苦手な子供のスクールKIKUTAは、読み書きが苦手な子供たちと一緒に、その子にあった…
【5】■検査を”生きやすさ”に結びつける 野中 先ほど、本人にもフィードバックというお話がありましたが、本人が検査結果を知る意味について、先生の考えを教えて下さい。 川本 はい。…
【4】■検査を”生きやすさ”に結びつける 川本 先ほど検査の矛盾の話もありましたけれども、例えば「うちの子、先生に授業の話を聞いてないって言われるんです」という同じ主訴(悩み)で、相談機関に来られたお子さん…
【3】的確な情報の与え方 川本 それから、視覚認知の苦手そうな娘に、家庭の中でしていることを少しご紹介しますね。 先ほどの、文字の書きの教え方もそうですが、5歳の娘は、おもちゃの片付けが苦手で、すぐ物をなく…
【2】的確な情報の与え方 野中 子ども達が受ける、代表的な知能検査には「田中ビネー」と「WISC‐Ⅳ」があると思いますが、その違いについて教えて頂けますか? 川本 まず、出てくる数値や検査から…
材料の一つに過ぎない検査 野中 今日は読み書き配慮が提携させていただいている臨床心理士のお一人、川本恩(めぐみ)先生にお話を伺いたいと思います。インタビュアーはいつもの菊田と私、読み書き配慮で事務局を担当している野中聡子…
クリアした著作権法の壁 黒澤 この企画をうちの法務に相談したところ、「ちょっと著作権に問題があるんじゃないか」と言われたんです。一つは複製権の侵害です。サーバー上にデータを上げて、そこで書面画像をテキスト化…
読書支援サービス ユアアイズの誕生秘話 菊田 ポニーキャニオンさんが障害のある人でも使用できる読書支援サービスを始めたと聞きました。で、読み書き配慮で早速お話を伺ってみたい!と、開発者にお越しいただきまし…
入試への対策 内藤 あとは、入試に備えて、漢字で書いてほしいところは漢字で書いてとか、違う漢字を書かれちゃったとかいう時に、「直してください」と頼んで「ここの字を何とかという字にしてください」とか、「この字をこれと同じに…
自分でなんとかする力を育てる 菊田 律くんの指導計画を見ていると、会話の練習もそうですけど、入試に向けて例えば、体調を自分で把握してそれを自分で申告するっていう練習もなさっていますよね? それ、大事なポイン…
見立てと指導 菊田 見立てをするにあたっては、多分、学校生活や普段の生活を主眼に置きながら、何に困っているかな?っていうところを見られるんじゃないのかな?って思うんですけど。 内藤 一番最初は…
はじまりと出会い 菊田 もともとフトゥーロに来られたのは、書字の問題から? 内藤 はい。小3の9月に初めにいらっしゃった。 武井 その時から最初から、内藤先生だったのですか? 内…
「成長」と「配慮」の過程 菊田 NPO法人フトゥーロの内藤良子先生にお話をお伺いしたいと思います。 内藤先生は以前あるよセレクトに登場してくれた金坂律君の療育指導をされてきました。現在東京都立大学3年になる金坂律くんは、…
書面に残して布石を打つ 武井 大学入試に向けて、センター入試では、状況報告書っていうのを高校から書くようになっているんですけれども、今現在している、配慮の内容を書き留めておいたり、書面でやり取りしたりとかは、していらっし…
自然と配慮の内容も変わってくる 深見 中学校の話の中で、中学校の1年、2年、3年と、配慮する事項が彼の場合は減っていってたっていうんですね。まわりの環境に適応していくということで、だんだんだんだん、配慮を外していくことが…
本人の努力が「評価」に表れるために 菊田 その中で、一つ「評価」っていう問題は、温度差の大きいところなんじゃないのかなって思うんですけど、甲斐君の評価については、そういう温度差みたいなことはあったでしょうか。  …
いい影響の方が結構あります 西山 そうですね。どういう準備をしてあげたらいいかが分からなくて不安だったので、入学前に中学校に聞きに行ったことはあります。その経験を生かして、今年甲斐くんの担任になった先生と「早く確認しまし…
いよいよ!入試への調整 菊田 中学校にお問い合わせになったのは大体いつくらいですか。 深見 多分2月の中旬でした。推薦入試の合否とかが、全部片付いてから、一次入試の間までに、竹中中学と何回か連絡を取って。来…
先駆的事例として 今日は日頃から読み書き配慮の活動に協力してくれている、大分県甲斐潤樹君が通う日田高校の教頭深見先生と、1年生の学年主任、西山先生にお話を伺いました。 菊田 私たちと、甲斐君の出会いは、もともとは2013…
あけましておめでとうございます。 未知のウイルスとの闘いに社会が大きく揺らぎ、子供たちも健気に我慢を続ける中、新しい年が明けました。 学校の“日常”というリズムが失われ、予測不能と不規則の波に耐え続けざるをえない日々の中…
『学びたい』をかなえる 子どもから「パパの仕事は、どんな仕事なの」と尋ねられて、「そうだな。学校のお手伝いをする仕事かな」「若い先生に、授業の仕方を教えることもあるな」と答えてきました。いつもうまく説明できないし、あま…
私は普段は総合商社に勤めています。2年前から読み書き配慮のお手伝いをするようになったのですが、読み書きに困っているみなさんの事例に接しているうちに、社会には発達障害を抱えた人たちが数多くいることに気付くようになりました。…
私は山口県宇部市というところで開業医をしています。患者さんが私の診療所に来たら話を聞いて診察し、お薬を出したり、点滴をしたりします。自動車を運転して、患者さんの自宅に行って、治療することもあります。 医学部…
困難さを可視化できる? 菊田 読み書き障害は、日本語特有の困難さもあると思いますが、配慮に関しては、海外の方が進んでいる印象があります。実際、どうやって配慮を決めているのでしょうか。 高橋先生 イギリスの例なんですけ…
大学から就職というステージ 菊田 就職後に困るという話は先生のところに届いたりしますか? 高橋先生 読み書きメインの方で、就職の時に困ったという例は、まだあまり入って来ていません。いま、発達障害のある大学生…
大学生になっても、読み書きの問題だと気づかない 武井 実際に生徒さんが大学に入ってからLDが分かった場合、ご本人に自覚がない状態だと思うんですけれども、具体的にはどんなことで困って、LDへの気づきになったの…