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―ICTはどんなカリキュラムが展開されていますか?
石崎 技術は勇気を下支えする大事な要素ですから、決してないがしろにはしていません。どんなアプリがもっとも有意義に、そしてシンプルに使えるのかを常に考えて。そして子どもが今、学んでいることやその子の技術力や学び方によって変えていく柔軟性も持ち合わせながら指導をしています。
菊田 プログラムは「自分の未来探し」をテーマにかかげ、ICTを使いながら5つの力を育む構成で展開しています。
5つの力とは、言語化力・他者意識力・自己理解力・対話力・実践力です。
“言語化力”とはICTを使って思考を言葉に紡ぎ出していく力。“他者意識力”とは、紡ぎ出した言葉は他者が受け止めるということを意識する力。そして“他者”に何かを伝えるためには“自分”をわかっている必要がありますから、自分を深く理解する力が“自己理解力”。それから“対話力”とは、言葉を受け止める他者との間で和やかに継続的な対話を続けていく力。そしてそれらを学校で実践していく力、“実践力”です。これらは全て配慮要請ができる力を育むということを意識しています。
石崎 こうした力は、単に配慮要請にとどまらず、この先の人生で必要な、そして最も有用な力でもあります。自分の未来を探求するためにも必要な力です。自分の未来を叶えるために必要なことはなんなのか。諦めずに何度も繰り返し考えてほしいと思ってカリキュラムを組んでいます。
―カリキュラムを作り込む時に、これだけは外せないという視点はなんでしたか
菊田 「自立」です。子どもを自立に向かわせるという視点。自分で未来を描けないと自立には向かえないですから。そのために子供達に夢を描かせています。
私もそうですが親は日常のこまごまとしたことがあるので、目先のことに惑わされがちになります。私は息子を育てながら、日常生活とは切り離して子どもの夢を引き出してくれる第三者が欲しいと思っていました。それをKIKUTAで実現しています。自分自身も夢を持ち、夢に向かって邁進している学生さんたちが、背中を見せながら、「君の夢は何?」と誘い出しています。
石崎 それから「認められる」ということ。認めてくれる人がいることと、お互いに認め合うことも大事にしています。KIKUTAに常には「キミって素晴らしいね!」とダイレクトに伝えてくれる誰かがいて、お互いに「素晴らしい!」を自然に伝え合う空気感がある。チューターも含めてね。「素晴らしいね!」をチューターから子供たちに還元していくことで、チューターの方にも充足感があって。いい循環が生まれてきている気がします。
―対象の年齢は?
菊田 小学4年生から中学2年生までを対象にしています。高校入試を視野に入れて配慮申請をということで考えると、中学2年は時間的にもぎりぎりの年齢です。またKIKUTAのカリキュラムは自分の夢や将来をとことん考えるプログラムですので、そのテーマに適した年齢になる小学4年生以上を対象の年齢にしました。
石崎 よく小学3年生でもいいんじゃない?と言われるけれど、やっぱり小学4年生と小学3年生とは違う。お子さんによっては小学5年生ぐらいの方がいいのかもしれないと考えています。
―小学校低学年や高校生の保護者からも開講してほしいという声があると聞きますが
菊田 小学校の低学年の場合は、自立をテーマにするには少し早い。低学年でも、技術だけだったら、パソコン教室でいいのかもしれないけれど、私たちが最も力点を置いて育てているのは“勇気”なので。
石崎 逆に、技術は高校生にはもう必要ないのかもしれない。ほとんどの子がスマホを使いこなしているでしょう。だからと言って、高校生の勇気を育てていくには、小学生と一緒のグループでは難しい。
菊田 それで今の対象年齢に限らせていただいています。対象年齢外のお子さんには技術面だけになりますが、単発でのプライベートレッスンを用意しています。
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【予告】
次回は、4月1日公開です。
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