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あるよセレクト
2022.08.15
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#40【支援】学ぶ力を呼びおこせ!「感動・本気」のサイエンス[3]

〜子どもの好奇心&自己肯定感を育む、「やりたいこと」を引き出す体験

 

  • 叱ってもらったこと

     

    菊田 息子は先生に叱ってももらいましたよね。「公園焚き火事件」ね!

    公園で友達と焚き火しちゃったんですよね。友達同士で火起こしができるか?って話になって、公園で落ち葉を集めて焚き火を始めちゃった。都会の住宅街の真ん中にある公園だから、焚き火なんかしたら危ない。あの時、小林先生が、すっごく叱ってくれて。

     

    小林 まあまあ。あれはね、遊びだから本当はそんなに怒る必要ないとは思うんだけど。

     

    菊田 でも、自分達がやったことが、他にどんな影響を生むかってことを教えてやらなきゃいけないから。

     

    小林 そうそう。そうなんですよね。たまたま、菊田さんが新宿区の教育委員になった時だったんだよね。

    僕は、相手の親がPTA会長だろうが教育委員だろうが、親に迷惑かけたらいけないから、ちゃんとはっきり言わないとだめだと思ったけど、ほかの先生が怒らないから。じゃあ俺が言うよって言って叱ったんですよ。

     

    菊田 そう。ものすっごく叱ってくれて。もう、目玉が飛び出るくらい叱ってくれましたよね。

     

    小林 そんなことないと思うけど。笑。普通に叱っただけだけど。笑。

     

    菊田 あはは。本当にしっかり叱ってくださったんですよ。

    息子は、今でもその時のことを覚えていて、語り草になっていますけど、しっかり怒ってもらったってことをよく分かっています。

     

    小林 ただ、ちゃんと伝えなくちゃいけないことは、ちゃんと伝えたから。放火ってのは、犯罪の中で一番大きいんだよっていうこと。放火じゃなくて、ただ遊んでいただけなんだけど、ほかの人は「放火」と見るよ。

    昔は、公園で焚き火していたら、近所のおじさんが来て、「一緒にイモでも焼くか」ってなったけど、現代(いま)は違うよ。新宿区は、建物が密集している街だからね。心配の方が大きい。しかも、親のことを考えろ。って言いましたね。この辺の話はすごく言いにくい話だけど、僕自身と菊田さんの関係性があったから、いくら言っても大丈夫だ、逆恨みされることはない。関係性が悪くならないっていう自信があったから、言えたっていうところはありますよ。だから、人間関係って、大事ですよね。

     

    菊田 本当にあの時、よく叱ってくださったなと思っています。

     

     

    • チャンスは掴ませてやりたい

     

    小林 あの時も言ったよね。菊田さん親子が近場で学校を探していたときにね、望まない学校に行っちゃダメだよっていう話はした記憶はあるんだけどね。

     

    菊田 そうそう。

     

    小林 でも、実力より偏差値の低い配慮してくれそうな学校になっちゃうケースが私はあるんじゃないかなと思ってるんですよね。偏差値が高ければいいという問題じゃないですけど。そこで納得せずに、やりたい事があるから最終的に行きたい学校に行かせたい。

     

    菊田 あのとき、私はどこか入れてくれる学校をって思ってたんです。周囲からも本人の実力より「偏差値の低い学校に行った方がいい」「そういうものだ」というアドバイスをいっぱいもらいました。でも、息子自身が自分の好奇心を満足させてくれる先生や同級生がいる学校でなければ、行く価値がないと言って。

    それで、夏くらいに配慮を受け入れてくれる学校が1つも見つからなくて。それで、「もう高校行けないならそれでいい、大検受ける道もあるから」って小林先生に話したら「いや。”高校生”っていう経験をさせてやりたい。大学にそのまま行くのもいいけど、”高校生”っていう経験をさせて大学に行かせてやりたい」と先生が言ってくれて。

     

    小林 それは確かに、自分の中にそういう考えがありますね。

     

    菊田 それで私は、「そっか。勉強だけじゃないんだ」と思い直してね。

    それで、面白いことに、その後日談があるんです。結局息子は最終的に2校しか受験できなかったんですけど。早稲田を落ちて、慶応の筆記だけ受かった状態で、午後から慶応の面接という日に、「もう面接はオレ、無理だから受けない」と言って、朝から学校に行ったんです。それで、早稲田に受かった幼稚園からの友達に「面接は受けない」と言ったら、「お前、ふざけんなよ。高校は仲間を作るところなんだ。学校なんか来てないで、今すぐ面接に行けよ!」と言われて。それで、午後から面接に行ったんです。結局、慶応に合格したんです。

     

    小林 へぇ。それはいろんな偶然が重なってねえ。その日学校に行かないという選択肢もあったはずなのに、学校に行って。そしてその友達に出くわして。運命に引き寄せられたんだね~。その友達もすごいね。

     

    菊田 すごいでしょ。奇しくも、その時その子が言ったことが、小林先生が言っていた「高校生を経験させる」っていう、まさにそのことだなって思ったんです。

    友達って宝だなと思いました。

     

    小林 そうですか。運命というか、節目というか、その時その時、チャンスは巡ってくるものなんですよね。その時にはそうとは気づかないんですよね。人ってね。でも後から分かる。

     

    菊田 そう、あとから気づくんですよ。入学の時のアナウンス、あれがターニングポイントだったなとかね。

    高校探しの時にも、「親子で学校訪問していちゃダメだ」って先生がアドバイスしてくださいましたよね。八方手を尽くして知り合いを辿ってあちこち調べてくださいって。配慮は校長先生を通して頼まないと相手にされないってアドバイスをくださった。あのアドバイスも的確で、私たちはあのアドバイスがあったから作戦を変えたんです。校長先生を巻き込む作戦に。

     

    小林 菊田くんはそうやってお母さんとともにチャンスを掴んだわけです。チャンスは貯金できないし、自分にチャンスが巡ってきたとき、それがチャンスだと本人には分からない。だから、また来るだろうと思って、やり過ごしても実はもうやってこない。だから、そのチャンスを見逃しちゃいけないし、そういったチャンスっていうのはあとからチャンスだったとわかる。運命を変えることっていうのはもしかしたら、日常の中にあるかもしれない。と、よく学生に話すんです。

     

    菊田 あの当時も「チャンスはつかめ」とおっしゃっていましたね。

     

    小林 言ってました?笑。そしてチャンスを掴めるように、うまくアドバイスできる人が、その子のまわりにいるかどうかは、大きなポイントですよね。そこは大人の責任なんですよね。

    配慮申請の手続きとか、保護者はどうしたらいいか分からないから、その保護者にアドバイスできる人。寄り添って、その子のことを考えて、その子に一番のアドバイスをできる人がいてほしいですよね。

     

    菊田 そう。学校にそういう人がいてくださるといい。先の筋道を考えられる人じゃないと、適確なアドバイスはできないと思うんです。

     

    小林 まあ、そうですね。そこはやはり、経験者なんですよね。どこがポイントで、どこを押すからこう動く。こう動くから次、うまくいけばこういくけど、ダメだったらこうだ。だからそのために次はこうするって言うね。

     

    菊田 そう。それです!そのポイントを小林先生はよく掴んで調べて、アドバイスしてくださったなと思っています。

 

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