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【入試】はじめてづくしの受験と配慮
ぼくが決めた道【4】
高校での実際の配慮
大久保(母) 今の高校は、データをもらえることが当たり前になっているので、本当にすごく障壁が下がりました。息子にTT(ティームティーチング)もつけていただいて。息子のためにプリンターも1台入れてくれました。
菊田 それはよかった。
大久保(子) 差別的なものはありません。TTで先生がお一人いてくださっていて、機械のことあまり詳しくないんだけど、分かろうとしてくださる。だから、すごくありがたいです。
あと、漢文で読み上げがないってなった時に、漢文の読み上げは機械もできないし、人のボイスもない。こういうのは難しい。「こんな時に、こういうのあればいいのにな!」とふと僕が言った時に、その先生「そうだよな。最初から人でやればよかったんだよな」って言ってくださって。こういうことを受け止めてくれる人がいるんだと。
菊田 うんうん。あなたの苦しさを分かろうとしてくれているんですね。
大久保(子) 学校には、先生の中にはノートとか紙とかで提出してくれるとありがたいって人がいます。けれど、生物の先生は「私の授業はiPadがないとついていけません。なぜなら私は紙が面倒くさいのでペーパーレスです。」「クラスルーム(アプリ)を見てください。私は基本、クラスルームでしかやりません。ペーパーレスです。じゃあ、やりましょう」とおっしゃっています。
「天国かここは!」と思いました。
支援学級の同じ年の子がいまして、「私、苦労してて」って、色々教えてくれた子がいたんです。読み書きの話もそうだけど、本当に苦労してる人いっぱい いるんなら、ちょっとでも手助けしたいな。
僕、今、菊田さんたちの話をずっと聞いていると、もう今泣きそうなんですけど。ここまで理解してくれる人、少なくて。今日出会えたことがすごく嬉しいです。
菊田 本当に。わたしもあなたに出会えて、とても嬉しいです。
大久保(子) ありがとうございます。助けてくれる人が、近くにいるということは、とても心強いです。
菊田 あなたが先輩から勇気をもらったように、後に続く後輩たちが、あなたのお話から勇気をもらうと思います。読み書きの不自由から解放されて、あなたが楽しい高校時代を過ごしてほしい。苦しんだことを、もう忘れて生きられる程に。「そういう辛い1ページもありました」ぐらいになるといいですね。
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