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2022.12.15
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#41【支援】ペアレントトレーニングの巨匠に聴く[3]

保護者によるペアトレの利点

米田 ペアトレのトレーナー養成研修にいらっしゃるお母さん方には「私には肩書きもないし」とおっしゃるお母さんもいらっしゃいます。でもね、私は「いや、肩書きじゃないんだよ。お母さん達が自分の子供たちに一生懸命やってきたノウハウを、ちょっとでもほかのお母さんに伝えてもらったらいい」と話しています。

 

菊田 親のパワーってすごいですよね。「あきらめない」というところが親のパワーかなと思います。絶対にあきらめない。

 

米田 あきらめられない。親が生きている間は諦めることはできないんだもんね。保護者による「ペアトレの利点」というのは、そこかなと思っています。とことん寄り添うことができるということかな。

 

菊田 寄り添ってもらって共感してもらうことが、自己肯定感を上げることにもつながる。ペアトレは、親自身の自己肯定感を上げるっていう効果が絶大だと思うんですよね。私。

 

米田 そうです、そうなんです。私の子育てサロンでは、「子育てって誰も褒めてくれない。でも、お互いにしんどいことをよく頑張ってるよね!」と合言葉のように話してます。

 

菊田 ペアトレでは、米田先生が添削してくださって、はなまるをくださるじゃないですか。親になって、はなまるをもらったことがないから、あれがどれほど癒されることか。歓喜の渦になりますよね。ものすごくうれしいです。

 

米田 それで元気になれたらね。結局、お母さんが元気になるってことは、子供に返っていくことなんですね。

うちの娘がね、「お母さん、私のために頑張ってくれてるけど、私にとってお母さんが、楽しくて笑顔で毎日過ごしていてくれていることが一番の励みになる」って。やっと言えるようになりました。

 

菊田 すごくいい話。なんていうか・・・素晴らしい親子関係ですよね。蓄えてきたものがある。そこに到達するように、私達も頑張ってではなくて、生きていきたいと思います。

 

米田 そう!頑張らなくていい。楽しみながらね。子育てサロンは「子育ての悩みを楽しみに変えようサロン」なんですよ。だから女優になって演技してうまくいったら「オーケー!」って言ってね。笑。

 

菊田 そう!笑。母はずっと女優ですからね。ものすごくたじろいでいるのに、たじろいでるところとか全然見せない。堂々とね。

 

米田 そうそうそう。笑。そうだと思います。

 

読み書き配慮ペアトレへの期待

米田 KIKUTAのペアトレには、ものすごく期待しているんです。なぜかと言うとね、実際のペアトレの中で、特に学齢期なんかは、やっぱりお母さんにとったら「勉強させたい」という思いがすごくあって、宿題のことで子供とのバトルが起こってることが多いんですね。でも、「子供が宿題をしないのはなんでか?」ということを考えたときに、「わからない」という事だけだったらいいんだけれども、やっぱり読み書きの問題のつまずき、そのことがどれだけ子供のしんどさになっているかということを理解していく必要があると思うんですよね。ある人は、とにかく帰ってきたらすぐに「宿題したら?そしたら遊べるんだから、そのほうが楽でしょ。早くしなさい」と言う。これで追い込む親がほんとに多いんですよ。

 

菊田 わかります、わかります!かつては私もやってました。笑。

 

米田 不注意のある子とか、ワーキングメモリの弱い子はね、学校で精一杯頑張ってるから、家に帰ったらどっと疲れるの。そんな中で宿題をまたやるって、どんだけつらいことか。特にASDのお子さんの判断はね、「学校は勉強するところだけれども、家は勉強するところではない」という判断が多いの。結構、学校でバーッと見てるだけで、分かっちゃうこともいっぱいあるの。そうすると「もう分かっているのに、なんでそれ以上のことをせなアカンねん?」て思うわけです。宿題のムダさっていうのは、早く学校の先生に気がついてほしいと思うんですけれども。笑。私もやらせてきた側ですけれどもね。笑。

そこを、お母さんに分かってもらいたくて。「じゃあ量を減らしたら?」と言うと、「量を減らしたらそれだけ努力しないじゃないですか?」と言う親御さんもいるんだけれども、そんな問題じゃない。この子にとったら、10問をきっちりやるということが、どれだけ能力になるかということなんです。

 

それでここら辺はね、読み書きのつまずきについてよく知ってはる読み書き配慮のお母さん方がペアトレをするという所に、私はすごく大きな意味があると思っているんです。

普通ペアトレは、行動全般ですけれども、読み書き配慮のペアトレは「学習面で困っている事はないですか」ということを保護者に書いてきてもらって、分析していくと、その背景にある子供のつまずきとかがより見えてきたりするのかなと思います。ぜひそれをやっていただけたらなと思います。

 

保護者の皆さまへのメッセージ

菊田 最後に、保護者の皆様へメッセージをお願いします。

 

米田 はい。子供の出来なさだけに目を向けるんじゃなくて、できていることを頑張っていることを、とにかく応援してあげてください。よく「ゲームには夢中になる」と言いますけど、ゲームでも夢中になればいいじゃないか!と。笑。そのことで、その子らしさを持ちながら家庭の中で受け止められているという、家庭が「安心安全の基地になる」と思うんです。

 

できていることを褒める。日本は特にこれをしていない。「オッケー!それでいいよ!」って言う言葉ね。それを一番大事にしてもらいたい。それができていると、反対にできていないことをやろう!という気持ちが出てくるんです。できなさを、いくらつついたってね、これは”やる気”とか、”できる力”にはならないんです。

それで、提案はあくまで、子ども自身が自分から「どうしたらいいの?」と言った時に、「こうしてみたら?」と。そうすると、子供はどんどん自分のものにしていくんです。

 

それからね、この前のトレーナー養成研修で、私は新たに気づいたことがあります。3つの行動を分けてやりましたよね。増やしたい行動、減らしたい行動、なくしたい行動。その研修の中で私が「増やしたいことってどんなことだと思いますか?」と聞いたら、ある保護者が、「当たり前にできることです」と答えました。私は、「ちょっと待ってよ?発達の凹凸がある子が、みんなができている当たり前のことをしているというのが、どんだけがんばっているか?ということだと、逆に取らないといけないんじゃない?」と思ったんですよ。それを「当たり前のこと」と言ってしまったら、この子はガクンと来ちゃいますよね。笑。

 

でもね、発達の凹凸あるなしにかかわらず、子供みんなそうなんですよね。自発的にできてきた行動は成長の証。その証をちゃんと受け止めて、「オーケー!それでいいよ!」を伝えてあげないとね。

 

菊田 そうすると、子供が自転していく力が育っていくということなんですね。

先生のお話を聞いているだけでも、親として私が癒されました。元気が出てきます。

KIKUTAのペアトレスキルアップセッションは、長年ペアレントメンターとしても活躍してきたスタッフたちが、ファシリテーターを務めます。彼女たちの共感力には本当に目を見張るものがあって。後輩お母さんたちに「大丈夫!」と思える力を伝えて行ってもらいたいなと思っています。

【お問い合わせ先】
一般社団法人読み書き配慮
〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-4毎日新聞社早稲田別館5階
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