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今回は、SBプレイヤーズ株式会社が社会貢献として提供している『パルステップ』について、開発から運営まで手がけられた経営企画部CSRグループのグループマネージャーである佐藤里美氏にお話を伺いました。
菊田 不登校になって学習の機会が得られない子への支援があると聞きましたが。
佐藤 パルステップというソリューションがあります。
SBプレイヤーズが社会貢献として提供しており、教育委員会あるいは学校からのお申し込みにより無料でご利用いただけます。
菊田 そうなんですか! パルステップって無料なんですね。
佐藤 私がブリキッをやっていて思うのが、学びにくさにより学習空白ができてしまっている子がいます。それを補うことは学校にお任せできるのでは、という期待を持っていました。ですが、残念ながらやってくださる事は少なくて。
仕方なく、学研の教材である『やさしくまるごと』という教材を使って。分冊してこれをやっておいで、というのをやってみていました。それが結構良かったですよ。
それと学研に出向くと、過去作から最新作までがアーカイブみたいのがあるんです。そしたら『やさしくまるごと』があったので、「よく使っているんですけど、この厚さがねぇ」とそこに立っていた人に言ったら、「僕、ここの編集長です」って言われて。それで、「これってデジタル化しないんですか?」と聞いたら、「うーんしたいんですけど、でも難しいんじゃないですかね」と言われて。それで私は、「うちがするって言ったら、させてくれますか?」と聞いたんですね。そしたら、「良い」と言ってくださって。それで、、本のデータを使い、改変の許諾も得てデジタル化しました。教材で文字が入っているところはテキスト化してあるので、読み上げができます。解答の部分は記述を最小限にして、選択制として難易度を変えてあります。その選択肢も「よくこういう間違い方をするよね」というのを入れて、使いやすくしています。ちなみに、ほとんど手作りです。
菊田 すごい!
佐藤 設定の選択肢もひとつひとつ作りました。
菊田 放課後学習支援とかで使う教材としても、良いんじゃないかなと思うんです。
佐藤 学校の授業が受けられない、学校に来られない子がいるじゃないですか。これは学校が申し込むのですが、学校から「これを自分のペースで進めてごらん」と勧めていただき、その結果が先生たちは確認できます。
過去事例で言うと、小学校4年生からずっと不登校で、中学3年まで1日も学校に来なかった仙台の子がいました。その子が中学でパルステップを使いました。その結果、学習した日には登校判定が出て、評定もついたんです。この子はなんと、中学3年の最後の卒業式の日にはじめて登校しました。「寄り添って学習を見てくれた先生にお礼を言いたくて卒業式に来た」そうです。
菊田 すごい、いい話ですね!
佐藤 これには後日談があるんです。その子は、通信制ですが通学をしてもいい高校に進学し、高校は毎日登校しているそうです。「自分は、こういうやり方だったら学べるので、学校に行ける」と。
武井 選択式だから、「理解している」と言うのは、自分で確認できているんですね。
佐藤 そうですね。今はYouTubeに入っている教材動画があるんですが、これがよくできてるんですよね。有名予備校のトップ講師の方たちが授業しているんですよ。
菊田 あの先生とか?
佐藤 そうです。だから解説がとても上手いんです。
菊田 教え方が上手いですよね、予備校の先生は。家でもすごく効率よく出来る。それに加え、担任の先生と関わりが持てる、というのがまた良いですよね。
佐藤 国語と数学しかあえて入れていません。なぜかいうと、先生が自分で教材を入れられるんですよ。
菊田 素敵!
佐藤 そういう機能を作っているんです。
武井 生活記録とかも…?
佐藤 そうですね、生活記録もコミュニケーション・ボットという、AI的なロボット君が出てきて、ナビゲーションと会話をします。このシナリオは私が書いています。
菊田 私が展示会で見たことがあるんですけど、その説明が聞きたかった!適応指導教室に行けない子はどんどん学びに遅れていくわけだし、適応指導教室での学びが追いつくかっていうと、必ずしもそうじゃないところもあって。抜けたものは抜けたまんまのことが往往にしてあるんですよね。
佐藤 適応指導教室は学びの場ではないので、学習は積み上がってはいきません。
パルステップは動画の説明もありますのでご紹介しますね。
パルステップの動画はこちらにございます。
次回のあるよセレクトでは、パルステップのコンテンツについて画像付きで詳しくご紹介いたします。
12月10日公開予定です。(会員限定)
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