• LDの解決を学ぶ

    • スクールKIKUTA
    • セミナーのご案内
  • LDの解決を知る

    • ストーリーバンク
    • コラム
    • メディア掲載
  • お申し込みフォーム

    • 読み書き検査
    • あるよ相談
    • 研修ご依頼

LDの解決を学ぶ

  • スクールKIKUTA
  • セミナーのご案内

LDの解決を知る

  • ストーリ―バンク
  • コラム
  • メディア掲載

お申し込みフォーム

  • 読み書き検査
  • あるよ相談
  • 研修ご依頼
あるよセレクト
2019.09.20
facebook

#21【提言】15歳の重すぎる試練

入試の配慮

「他の学校は入試で配慮やっていますか?」
検査やこれまでの配慮の資料を揃え、自分の障害を説明し、入試での合理的配慮を願い出る息子に、入試担当者は決まってそう聞くのでした。

当時の私たちには、全国に散らばるLD仲間の間で耳にした、数少ない前例に関する新聞記事を提示する程度が関の山で、実施の詳細など具体的な何かを入試担当者に伝えることはできませんでした。

「前例がないなら実施はできない」
「あなた一人のために他校の前例を問い合わせるわけにはいかない」
目の前の子供から伝えられた説明や検査結果より、前例がないということが重要とされているという学校の現実に向き合い、途方にくれました。

またある学校ではこう告げられました。
「公平性のために手で書いてください」
息子が書字障害を理由にPCによる答案作成を願い出た時です。
「メガネと同じようにPCを使っていますが、PCを使わない方が公平ということでしょうか」
憤りを隠して穏やかな口調を心がけながらも、なお食い下がる私の足を、机の下で息子は蹴りました。
「こんな学校には進学しねえ。俺は“高校”に行きたいんじゃねえ、勉強がしたいだけなんだ。」
炎天下の帰り道、この訪問で失った勉強時間を取り戻そうと、長い上り坂を足早に上がりながら、息子は吐き出すように言いました。

全国に散らばるたくさんのLDの子供達が、同じように苦い経験を重ねてきました。

とは言え息子は幸運にも、2つの学校で配慮を受けて受験し、高校に進学しました。
高校2年の現在は、配慮を受けて伸びやかに学んでいます。
そうした事例は全てあるよストーリーで公開しています。

本来、その子の持てる可能性を最大限に引き出すのが教育です。
子供が学ぶために配慮を申し出たならば、大人が本気で取り合って、その子の学ぶ術を探求し、そうして高めた子供の知性を、「手で書く」などの「形式」にこだわらず測るのが入試であって欲しい。進学先の学校でもまた、学ぶすべを担保しながら子供の可能性を引き出してほしい。

そのためには、教員であれ保護者であれ本人であれ、その子の困難に向き合う人々が前例を簡単に入手して学び合い、その子にあった配慮を探求できる環境を作りたい。

これが、保護者である私たちが、一社)読み書き配慮を設立したときの思いです。

今年も配慮を求め、足を棒にして学校を巡っている子供達がいます。
あなたの前例をぜひ私たちに託してください。
学習障害に向き合ってなおも前進を続けようとする子供達のために、webで前例を届けてあげたいのです。

 

NHK「ふつうってなんだろう?」

2分間アニメシリーズ 「#7 ユウスケのふつう」

高校生の息子が自分の言葉で語る「ふつうってなんだろう?」

NHK ふつうってなんだろう? #7ユウスケのふつうhttps://www.nhk.or.jp/tokushi/ui/origin/anime/

【お問い合わせ先】
一般社団法人読み書き配慮
〒169-0072 東京都新宿区大久保3-14-4毎日新聞社早稲田別館5階
あるよ相談についてお問い合わせ その他サービスのお問い合わせ

古い記事へ 一覧へ戻る 新しい記事へ

トップ

事業概要

これまでの活動

電子公告

お問い合わせ

アクセス

© 一般社団法人読み書き配慮 2018

​